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【11/21のみちくさ】ミミズについて


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こんにちは。まいです。
今日は『ミミズ』について紹介していきたいと思います。

みなさん、最近ミミズを見ましたか?
都会で暮らしている人はなかなかお目にかかれない虫になったのではないでしょうか?
かくいう私も都会で暮らし、家と会社を往復する道には公園も自然らしい自然もありません。
そんな中、通勤路の一角に新しい現代的なビルが建ち、周りに今時なグリーンを設えて、
敷地内に緑を感じられる歩道を通れるようになりました。
そこにはミミズなどの昆虫もいるようで、今日久々にミミズは道まで出てきているのを見ました。
みなさんも夏に土から出てきて、歩道で干からびているミミズを見たことはありませんか?
小学生の頃よく見ていた夏光景も今となってはめったに見られなくなりましたが、もう冬に差し掛かっているこの時期にまさか見られるなんて…と思い少し興味を持ちました。
夏のイメージのあるミミズの家出(土から)はなぜ起こるのでしょうか?
小さいころ干からびちゃうのにバカだなーと漠然と思っていたのを思い出し、そのなぜを調べてみました!

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1.ミミズっていったい何者?
2.ミミズのはたらき
3.道に干上がっているミミズはどこへ向かっているの?
4.まとめ

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1.ミミズっていったい何者?

ミミズというと小さい頃は割と身近な存在ではありましたが、苦手な人も多いのではないでしょうか。一般的に受け入れられているようなカブトムシやクワガタ、バッタとは違って足がなく、にょろにょろしていて気持ち悪いと感じる人もいると思います。
そこで、まずはミミズの生態について調べてみました。

先ほども言ったようにミミズには手や脚がありません。それどころか目・鼻・耳もなく、あるのは口とお尻と内臓だけなんだそうです。体がほぼ食道のみのシンプルな体をしています。また、目の代わりに「感光細胞」という器官で光を感じ取ることができ、強い光が苦手で、弱い光に寄っていく習性があります。公園の木陰になったふかふかの土とかによくいたので、こちらは納得する人も多いのではないでしょうか。

体はいくつもの節が連なった構造で、伸びたり縮んだりしながら土の中を移動します。この移動方法を「蠕動(ぜんどう)運動」といい、土の中を移動するにはとても効率が良いそうです。

ミミズの好物は落ち葉や堆肥などの植物性の有機物ですが、昆虫のフンや死骸など自然界にあるものは何でも食べて分解してしまいます。また、繁殖方法も独特で、1匹のミミズがオスとメスの両方の器官を持っている「雌雄(しゆう)同体」という体のつくりをしています。2匹のミミズがいればどちらも卵を産むことができるというワケです。

2.ミミズのはたらき

ミミズは実は益虫であるのをご存じでしたか?
気持ちは悪いけど、ミミズを駆除するというような悪いイメージはないという人の方が多いのではないでしょうか。実はミミズは自然界で大きな役割を担っており、私たちの生活の中でも欠かせない存在なのです。

・土壌改良効果

ミミズは有機物を食べながら移動しており、ミミズが通った後はたくさんの空間ができます。そこに空気や水がよく通るようになり、作物を作るうえでいいとされるふかふかの土、水はけのいい土に改善されるのです。

また、特徴的なのがミミズの排泄物です。ミミズは窒素を豊富に含んだおしっこを身にまとって移動するため、ミミズが通った後は、土壌に大量の窒素が供給されます。
この窒素は肥料三大要素と呼ばれており、葉緑素や植物ホルモンの構成物質であり、植物体内の代謝促進酵素や細胞分裂などに働きかけるため、農作物の生育と収量に最も影響を与える栄養素といえます。

さらに、フンにはアミノ酸や酵素、カルシウム・マグネシウムなどの栄養素が豊富に含まれており、フンをすることで作物が健康に育つ土壌に変わっていきます。このように、ミミズは移動してフンをするだけで、高い土壌改良効果が期待できる有益な生き物なのです。

・土壌の微生物へのはたらき

ミミズは土の中にある有機物を食べて分解してくれる益虫です。有機物の中には土壌微生物も含まれ、食べられた微生物はミミズの腸の中で増殖します。その後、増殖した微生物はフンとして排出され、土壌に棲みつき、フカフカな団粒構造の土を作るのに役立ってくれます。

また、ミミズのフンは多孔質の形状なので、微生物にとって最適なすみかとなります。人間にとっても微生物にとっても、ミミズはありがたい存在なのです。

・植物の栄養補給の補助

植物を育てるのに重要な肥料の三大栄養素のうち植物が吸収しづらい肥料分があるのをご存知でしょうか?それは「リン酸」です。リン酸は、植物の実付き・花付きをよくするのに重要な栄養素ですが、肥料を与えても10%ほどしか植物の栄養になりません。90%は土の中に残り、ムダになってしまうのです。

そこでミミズの出番です。ミミズはリン酸が含まれた土を食べます。ミミズの腸内ではリン酸を植物が吸収できる形に変換してくれます。その後、フンとして排出されると、植物がリン酸をムダなく吸収できるようになるのです。

3.ミミズのはたらきを活かした商品が売られている?!

ミミズのはたらきについて作物を育てるのにとても重要な役割を果たすことがわかりましたが、これらの特徴を活かした商品が売られているのはご存じでしたか?

まず1つ目が「みみずふん土」!
株式会社豊徳さんから出ている商品です。先ほど紹介したミミズのはたらきを活かして、ミミズを養殖しており、その養殖したミミズの糞を土として売っているそうです。
栄養素や微生物がたくさん含まれており、ミミズの食道を通ることで、炭素含量が高く、腸内で練り合されているのでしっかりした団粒状の土になっています。乾いた糞を水の中に入れて振ってもなかなか壊れず、ミミズの糞だらけの畑は気相率が高くなり、保水力は最大20%アップし、雨にも干ばつにも強い畑になるそうです。

【参考】「みみずふん土とは? – 株式会社豊徳 (hotoku-co.jp)

2つ目は「ミミズコンポスト」!
生ごみや落ち葉で堆肥を作る容器を「コンポスト」といいますが、コンポストは主に微生物の力を借りて、分解・発酵を行います。その分解をより早めるためにミミズを投入するのが「ミミズコンポスト」です。腐った食べ物や生ごみを食べるシマミミズの特性を利用したもので、海外ではすでに多くの家庭で取り入れられているそうです。このコンポストにはどのミミズでもいいわけではなく、人間の排出するものを食べてくれるミミズでなければなりません。一般にミミズは有機物(土)を食べるので、その辺のミミズでは分解してくれない可能性があります。シマミミズという種類のものが生ゴミなどを食べてくれるので、そのミミズの特徴を活かしたのがミミズコンポストです。

4.道に干上がっているミミズはどこへ向かっているの?

環形動物のミミズは、消化器官ばかりで呼吸のための器官を持っていないそうです。なので、からだの表面全体での呼吸、つまり「皮膚呼吸」をしているわけです。この皮膚呼吸のために水が溜まった土の中ではやがて息苦しくなります。また、土が太陽光で熱くなった時もミミズは自分で体温調節ができないため、必死で地上にはい出てしまいます。いずれも目の無いミミズにとっては生きるために行動した先が危険にあふれた地上であることを認識できず、その場で命を落とすことになるそうです。

いずれの場合も夏によく起きる状況であるため、夏の光景となっていたようです。雨と強力な太陽蓄熱、これらによって生きるためにあがいた末、道に出てしまい、帰ることができなくなる。生きるための行動が悲しい末路をたどることになったということでした。

【参考】「専門家が解説。夏の路上で干からびているミミズの謎 | ニコニコニュース (nicovideo.jp)

5.まとめ

ミミズはほとんどの体の器官が食べるための消化器官となっており、蠕動運動をすることで効率的に土の中を動いています。

ミミズのはたらきは主に3つあり、「土壌改良」「土壌の微生物へのはたらき」「植物の栄養補給の補助」など土壌をよくする働きがある。

その特徴を活かした商品も売られており、「みみずふん土」や「ミミズコンポスト」がある。

夏によくみられる道に出てきて干からびている光景は雨と土の温度上昇によるもので、皮膚呼吸をするミミズにとって雨で土が水浸しになると息苦しくて地上に出てきてしまうそう。また、夏の太陽により地面が温められても、自分で体温調節ができないミミズは地面に上がってきて、道にでてしまう。その後、目もないので、土に戻れずそのまま道で干からびて死んでしまうというメカニズムだったようです。

以上が、今日のみちくさ『ミミズついて』調べてみた!の結果でした。
あまり見かけなくなった光景をこんな冬が到来しそうな時期に見たからこその疑問でした。
ぜひ、みなさんも日常から得られたふしぎを調べて昨日の自分から成長していきましょう。日々の成長と発見の手助けになったらうれしいです。
どうぞこれからも応援よろしくお願いします!